脂肪肝
脂肪肝とは肝臓に脂肪が多くたまった状態です。
脂肪肝には、お酒を飲み過ぎた人がなるアルコール性の脂肪肝と、お酒をあまり飲んでいないのに肝臓に脂肪がたまってしまう非アルコール性の脂肪肝の2種類があります。
アルコール性の脂肪肝は、大量に飲酒すると肝臓に送られたアルコールが代謝される途中で中性脂肪に転化されることが原因です。
非アルコール性脂肪性肝は、ほとんどが生活習慣の乱れ、ストレスや運動不足などメタボリックシンドドロームといったものが原因です。
非アルコール性の脂肪肝は、放置するとやがて脂肪肝炎や肝硬変へと進むことがあります。
この脂肪肝から肝臓疾患へと進むことを「非アルコール性脂肪性肝疾患」NAFLD(ナッフルディー)nonalcoholic fatty liver diseaseと言います。
健康診断を受ける成人の2~3割がNAFLDと言われ、そのうち80~90%は脂肪肝のままとどまりますが、10~20%の人は「非アルコール性脂肪肝炎」NASH(ナッシュ)nonalcoholic steatosis-hepatitisへと病状が進みます。
さらにNASHに進むとその5~20%が5~10年で肝硬変に至るといわれています。
肝細胞に脂肪がたまった状態からやがて肝細胞が破壊されて肝炎となり、その破壊された肝細胞の後に線維化が出現します。この線維化がどんどん進むとやがて肝臓全体が硬くなり肝硬変になるのです。
これは脂肪肝の状態を放置し、なにも改善の努力をしなかった場合です。
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれます。
症状が出る前に運よく脂肪肝を発見したなら、どうか生活習慣の乱れに対する警告と受け止めて改善の努力をしてください。
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